喫茶マンスペース

今日も特になにも起きず。だがそれで良い

いまいちど、喫茶店の室温調整の重要性について確認したい

私は、自他ともに認める喫茶店好きであり、やることなすこと全て喫茶店で済ませるためには、どうすれば良いかと考える日々を送っている。

 

そろそろ喫茶店サイドから家賃請求されても不思議でない、と心のどこかで覚悟を決めている。入店直後、私に向けられる店員の視線がそれを物語っているように思えてならないからだ。

 

しかし、私の素晴らしいところは、このように冷たい視線を浴びていても、決して喫茶店への来訪に手を抜かないところである。

 

昔、立川談志がこう言っていた。「恐怖心に勝るものは好奇心だけである。だから、ナイアガラの滝に飛び込む人間がいまだにいるのだ」と。私はこの言葉を胸に、日々、喫茶店という滝壺に身を投げるのである。バックに立川談志がついていると思うと、店員の視線も意外と気にならないものである。

 

そんなわけで、今回も喫茶店にて、このブログを書いている。

 

しかし、今日はこの親愛なる喫茶店の様子がおかしい。もちろん梅雨時であることは十分に理解している。まるで重力が割り増ししたかのような、猛烈な湿度である。しかし、それを考慮しても、暑い。エアコンの調整が不十分である。客席の冷却が間に合っていない。

 

周知のとおり、喫茶店の飲み物・食べ物の値段は、ファミレス等よりも比較的高い。それは、勉強や読書などを快適に行える、この空間に価値があるからである。そして今まさに、エアコンの調整不足により、この空間が害されている。

 

今、この喫茶店でブログを書いている私の姿を想像してほしい。マスクを着用し、ひたいに汗をにじませ、背中にTシャツがはりつき、暑さからくるイライラに貧乏ゆすりが止まらない。

 

本来、私はもう少し爽やかな人間である。無印良品ユニクロのハイブリッド的な服装で、左足と右足がちょうど45度くらいの角度になるように足を組み、小気味よい音色でパソコンのキーボードを叩きながら、ときおり窓の外をまぶしそうに眺めると同時に、ミントの香りの息を吐く。

 

これが喫茶店での私の基本スタイルである。

 

もちろん、本来であれば、店員にエアコンの調整を申し出るところだろう。だが、私の場合はどうだろうか。おそらく店員が私について知っている情報は、顔・身長・服装くらいだろうが、そこに猛烈なインパクトをもって、室温クレーマーのレッテルが貼られてしまう。

 

この恐怖心には、さすがの立川談志も後ずさりするだろう。

 

あの入店時に感じていた店員からの視線に、家賃どころか、電気代も徴収される雰囲気をはらむことになりかねない。

 

というか、「喫茶店が暑い」というだけで、ブログを書いていること自体、クレーマーとしての才能があるのではないかと、自分が恐ろしくなる。

 

誰でも良いからエアコン調整を店員に依頼してほしい。

 

奥に座るまだ日本語がおぼつかない幼児よ。暑いと叫び、お母さんに訴えろ。そこで井戸端会議をしている中年女性よ。聞こえるようなのヒソヒソ話で、店員にエアコン調整をほのめかせ。

 

 

こっちはブログが書き終わるまで、帰るわけにはいかない。