喫茶マンスペース

今日も特になにも起きず。だがそれで良い

ZOZOTOWNでの成功体験をきっかけにオシャレに目覚めたい、今はそんな気分。

先日、初めてZOZOTOWNで服を買った。今までは「サイズが合わなかったら嫌だ」という理由で、ネット購入は絶対にすることがなかった。

 

というか私の場合、店頭でも服を買うことがほとんどない。

 

というのも、店員に話しかけられるのが苦手だ。彼ら彼女らは、いったいどういう御了見で、平和に買い物を楽しむ私に声をかけるのか。理由は分かっている。「服を買ってほしいから」だ。彼ら彼女らは、お客様に服を買ってほしいから、積極的に話しかけ、おすすめの洋服をセレクトしてくる。もしくは私が気になって手に取った服を絶賛してくる。

 

お客様に積極的に話しかける手法は、ある意味正解だが、ある意味では間違いである。その理由は、私のように「絶対に話しかけてほしくない」という客がいるからだ。

 

つまり、むしろ私のような客には、話しかけないほうが買ってもらえる確率が上がるということだ。

 

もうすこし詳しく説明しよう。

 

仮に、私が70%くらいの確率で服を買う、そんな気持ちで服屋に行ったとする。そして、魅力的な服に対しては、この確率が上がるものとする。

 

この時、もしも店員に話しかけられず、さらに魅力的な服に出会った場合、購入率は8090%に上がるだろう。予算を少しオーバーしていても買うかもしれない。魅力的な服に出会ったことに運命を感じ、少々高い金額を払ってでもコイツを逃したくない、という気持ちになるだろう。

 

これが、どうだろう。まさに自分が魅力的だと思う服を、店員が「この服はどうでしょう。」と勧めてきた場合。「早く話を終わらせたい」という気持ちから、「結構です」と断る確率80%、「店員の口車に乗りたくない」と思う確率100%である。そしておそらく、脳内でその服を買うかどうか迷うのは一瞬だろう。ほとんどのエネルギーは、その店員との会話に使われる。会話に脳が支配されてしまうくらい、私はコミュニケーションが苦手だ。

 

商売をするうえで重要なことは「相手に勝たせることだ」という言葉を聞いたことがある。服屋にとって「相手」とは「お客様」のことになるだろう。そして、ここでの「勝たせる」とは、「お客様自身が満足する服を、自らの意思で買う」ということである。

 

ところがどうだろう。「おすすめの服の紹介」、「手に取った服の絶賛」。これらに共通して言えることは、お客様に服の選択肢を与えていないということ。

 

どうにかしてほしいものである。

 

これだから、私はいつまでたってもオシャレになれないのだ。完全に服屋の商売手法の犠牲になっている。店舗型の服屋の存在により、オシャレの入り口が狭まっていると言っても良いかもしれない。

 

とにかくオシャレ弱者な私である。

 

しかしながら、最近の気温上昇に伴い、Tシャツを買わなければならないと思い立った。ともあれ、外出自粛。というわけで、人生初のZOZOTOWNで服を買ったしだいである。

 

結論から言うと、大成功だった。あいかわらずセンスはないので、トータルコーディネートでは、地味な大学生のようになったが、良い買い物ができたと思っている。

 

今回は、手始めにTシャツを買っただけだ。しかし、ネットで買えば店員の目を気にすることなく、服を選べる。

 

ここから飛躍的にオシャレが開花する気がしてならない。思えば、「オシャレじゃない」と言っても、そもそも服をあまり持っていない。数少ない服からオシャレを表現しようとしても限界があるのは明白である。

 

小学生の語彙力で哲学を論じることは、もちろん不可能だ。誰に何をどのような目的で論説しているのかを明確にしつつ文章を紡げるかは、もはやセンスの問題ではない。

 

つまり私も同じである。私が持っている大学生みたいな洋服たち。これらを、いかにセンスをもって組み合わせても、シュッとしたオシャレな社会人になることは不可能だ。

 

ZOZOTOWNで手に入れた成功体験をもとに、ネットで服を買いつつオシャレを目指していければと、今は思っている。

 

 

前澤さんに感謝をそえて。