喫茶マンスペース

今日も特になにも起きず。だがそれで良い

『フォロワーの方々の質が高いのが自慢です』という方にフォローされ、戦々恐々としている。

私はツイッターをやっている。いや、やっているというよりは、アカウントを持っているという表現のほうが正しいだろう。

 

というのも、ツイッターで発信していることと言えば、このブログを更新した旨をつぶやくのみ。よくある「お役立ち情報」や、「崇高な社会人とは何たるか」というような、意識の高い発信は一切ない。

 

この前なんかは、「芸人 ふかわりょう」の面白さについてツイートしていた。見ている人からしたら、「だからどうした」となる。「ふかわがどうした」となってしまう。

 

そんな、弱小ツイッタラーの私だが、先日「フォロワーの方々の質が高いのが自慢です」と自己紹介している方にフォローされた。状況として、私はまだこの方をフォローしていない。つまり、私のツイートがこの方に表示され、この方のツイートはこちらには表示されない。

 

フォローされるのは素直にうれしい。だがこの方は、いったいどういう御了見なのか、理解しがたい。先ほども確認したが、まだフォローされているようだ。どうやらまだ、質の低い人間だとバレてないらしい。

 

この方のアカウントに潜入して、過去にどのようなツイートをしているか確認することも出来るが、少々怖い。もし「こんな●●は、ダメだ!」などのツイートがあり、その●●に自分が該当していたら……と考えると恐ろしい。「ツイッターで成功しない人の特徴」などと題して、「有益なツイートをしていない」などと書かれていたら、「俺のことだ……」と落ち込んでしまう。

 

ただ冷静に考えると、この方は「フォロワーの質が高い」と言っている。「質の高い人間をフォローする」とは言っていない。つまり、この文章からは「自分を支持してくださっている方々はとても良い方たちばかりです。いつもありがとうございます」という意図がくみ取れる。つまり、相手の質でフォローするか否かを決めているわけではない。

 

……と、普通ならばここで終わるだろう。

 

しかしこの方、フォロー数とフォロワー数が同じくらいなのだ。つまり、よく言うフォローバックでフォロワーを増やしている可能性が高い。

 

「質の高いフォロワーが自慢」ということ、「フォローバックでフォロワーを増やしている」ということ、これら2点から、この方の性質を解き明かすに際し、ひとつ明らかにしなければならないことがある。

 

それは、「この方にとっての質が高いとは何か」である。一般的には、有益な情報を発信している方になるだろうか。しかし、有益なフォロワーをフォローバックで獲得しようとしているならば、なぜ無益な情報をたれ流している私をフォローしたのだろうか。このことから、この方の言う質の高さとは、有益・無益に左右されるものではないことが予想できる。

 

これらの理屈から、おそらく、この方にとっての有益質が高いとは、相手が発信する情報を指している訳ではない。

 

「フォロワーの方々の質が高いのが自慢です」

 

つまり、この言葉の裏には「自分をフォローする人」=「質が高いフォロワー」という思想がうごめいていると思われる。

 

そして、おそらくこの方自身もまだ気づいていない。己の発する自己紹介に「自分をフォローしてくれない人はダメなやつだ」というメッセージが込められていることを。

 

 

ツイッター怖い。