喫茶マンスペース

今日も特になにも起きず。だがそれで良い

自転車で盛大にころんだ。その瞬間思った。ブログを書こうと。

ブログの執筆が習慣になりつつある。とは言っても、そこは怠け者の権化な私である。突如何の前触れもなく、更新がストップする可能性が十分にあることは、ご承知おきいただきたい。

 

よく「しばらくブログお休みします」と発表する方を見かける。なんと丁寧な方なのだろうと、なんと読者に誠意のある方なのだろうと毎回驚く。おそらく、楽しみに読んでいる読者の方々に申し訳ないという気持ちからの行動だろう。

 

一方、私はある意味一線を画している。己の性格ゆえ、更新を続ける自信がない。なので、それを逆手にとり、「いつ更新が止まってもおかしくないですよ。」と、読者に対して新手の閉店セールのような手法を取っている。これまた驚きである。ここまで言い訳が上手になってしまうと、人間というのは成長が止まってしまう。皆様は気を付けたほうが良い。

 

とにもかくにも、ギリギリの精神状態でもちこたえている本ブログである。だが続けている今、日夜ネタを探している。ネタを探すために、夜中に散歩をしたり、喫茶店で考えを巡らせる。晩酌している際も考えるストイックぶりである。しかしながら、不思議なもので、「何かないか」と思案している時には、意外とネタは浮かばないことが多い。ゆえに、私は基本的にネタが枯渇している。

 

先日のこと。その日も「何かネタはないか」と考えながら自転車に乗っていた。何の変哲もない、普通の道である。何がどうしてそうなったのか、まったく分からないのだが、ハンドルの端の部分が電柱にぶつかり、そのまま派手にころんでしまった。そして、私はその反動で車道に飛び出てしまったのだ。

 

道路に倒れる私。そこに車が向かってくる。だが、運転手が早めに気づいてくれたおかげで、倒れる私のやや手前で止まってくれた。

 

今考えても、このとき車道に倒れていた私は、実にブロガーであった。普通であれば、以下の流れで危険を回避するものだろう。

 

  1. 転倒
  2. 痛い
  3. 車が来ている
  4. 逃げなければ

 

ほぼ無意識にこの経路をたどって逃げるはずだ。だが、あの時の私は以下であった。

 

  1. 転倒
  2. 痛い
  3. 車が来ている
  4. ブログに書こう
  5. 逃げなければ

 

ほぼ無意識の中で、自分の命とブログを天秤にかけ、私はブログを選んだのである。一応、この瞬間「ぼくは死にましぇん」というフレーズも脳裏をよぎったのだが、令和となった今では、どの読者にも響かないだろうと判断して、お蔵入りさせた。私自身も、このフレーズの何が面白いのかまったく分からない。今も真顔でこの文章を書いている。

 

ブログを書いている人間としては、良い傾向なのかもしれない。この思考回路のおかげで、徐々にブログが習慣になっている。

 

しかし、ネタがない時、やる気が出ない時は何の前触れもなくしっかり休もうと思う。

 

なにせ、そういう作戦なもので。