喫茶マンスペース

今日も特になにも起きず。だがそれで良い

「卵かけご飯」にハマっています。

最近、卵かけご飯にハマっていまして。どういう風に作っているのか、ちょっとは気になる方もいるんじゃないかなぁと思ったので、筆をとった次第です。

 

私は、何事も簡潔に説明したい性格なので、ひとまずその流れを箇条書きで記載させていただきます。

 

こちらです。

①ご飯を炊く

②スーパーに卵を買いに行く

③卵をとく

④ご飯と混ぜる

⑤食べる

 

もちろん私も気づいています。ある意味予想通りであり、ある意味、予想を裏切ってしまっているということを。

 

ただ、思うのです。極上の卵かけご飯を作る職人がいたとして、その方も、おおよそこのような工程を経ているのではないかと。つまりは、一見ありきたりな、この5つの工程の中に「職人の技」がある。そう踏んでおります。

 

なので、この工程に潜むであろう職人の技を探りつつも、私の卵かけご飯の作り方や食べ方をお伝えできればと思います。

 

まずは、①ご飯を炊く。ここでのポイントは、「どのように炊くか」ではなく、「いつ炊くか」です。私は、これからスーパーに卵を買いに行くわけです。となると、買い物中に、炊飯が進捗している状態がベスト。

 

これは、職人以前に、社会人として必要なことでしょう。社会人の上位互換。それが職人なわけです。職人になるべく、まずは真っ当な社会人にならなければいけません。「どのように炊くか」は二の次です。とっとと炊飯ボタンを押して、スーパーに向かいます。

 

次は、②スーパーに買い物に行く、です。「今現在、まさに米が炊かれているんだ」という気持ちで、胸を張ってスーパーに向かいます。いつもよりゆっくり目に横断歩道を渡っても良いかもしれません。職人には余裕が必要です。

 

スーパーに着いたら卵売り場に行きます。ここで職人ポイント。ご存じの通り、卵かけご飯は卵の鮮度が重要です。消費期限をしっかり確認しましょう。できるだけ、期限が先のものを選ぶ。この意識は主婦の共感を呼びます。そして、共感した主婦は、こちらが店をオープンしたときに応援してくれるでしょう。主婦にはできるだけ迎合します。これも職人への道です。

 

会計を済ませ、家にもどります。「米が炊きあがる」ことを想像しながら、誇らしげに歩いて帰りましょう。気づいた時には、炊飯終了の合図である”あのメロディー”を口ずさんでいるはずです。口ずさんだまま家の鍵を開けます。

 

ここからが本番。③卵をとく、です。てきとうに殻を割って、お椀に卵を入れます。しかし、ここで反対派がいるかもしれません。「お椀にご飯をもって、そこに卵を割り入れるのが、正解ではないか」という派閥です。

 

確かに、彼ら「ご飯先盛り派」は、私とは違います。しかしながら、目的は同じ。極上の卵かけご飯を作ることです。いわば、笑点に「林家」と「三遊亭」が一緒に出ていることと同じなわけです。同じ目的ですからね。それぞれの道を追求することが、平和でしょう。

 

それにしても、山田君の座布団運びは、なんだか分からないけど良いですよね。確かに、次の司会が誰になるかとかも気にはなります。ただ、あのポジションを次やるとしたら誰かというのが、まったく予想がつかないというか。私は笑点マニアというわけではないので、その筋では、噂が出回っていたりするのでしょうか。粛々とあのポジションを狙っている方がいらっしゃるのでしょうか。「次は俺だ」という方は、コメントいただければと思います。

 

では、さっさと卵に醤油を入れて混ぜます。もう、だいぶお腹が減ってきました。細かいことは言いません。食欲に任せて醤油をかけたあと、憑りつかれたようにかき混ぜましょう。

 

そして、④ご飯と混ぜる、です。すでに空腹が限界の方もいらっしゃるでしょう。そんな方は食べながら徐々に混ぜていく、というスタイルをとっても差し支えありません。ただし、いったん職人うんぬんという話は忘れましょう。飯をむさぼる姿が職人のそれとは言い難い。でも、私はそんな日があっても良いと思います。

 

次は⑤食べる、です。先ほどの工程を経て、すべての米粒に卵が絡んだことでしょう。ここまでたどり着いた皆様、大変お疲れさまでした。「職人の技を探り、極上の卵かけご飯を作りたい」。今回は、あまりに目標設定が高かったためか、少々長くなってしまいました。

 

今、私と皆様の目の前では、黄金のベールに包まれた米粒たちが、こちらに向かって敬礼しているかと思います。あとは、彼らの命をありがたく頂くのみ。

 

ここで最後のポイントです。先ほどのスーパーで買っておいた「韓国海苔」で、ご飯を巻いて食べます。ごま油の香り。これが卵かけご飯のまろやかさをギュッとしめ、次へ、また次へと我われの食欲を後押しします。さらに、韓国海苔のあの儚い食感。手の平に落ちた雪の結晶のごとく、ご飯になじんでいく海苔。そして、まだご飯に触れていない部分が、蒸気で犯される前に口に運ぶ。噛む前から、口に入れた瞬間から、やさしくパリパリと音を立てて崩れ、噛むと薄くはられた韓国海苔の層がやぶれて、ご飯にたどり着く。

 

 

これで完璧。韓国海苔、最高。